活動報告REPORT

1月度例会

2021年1月度 理念例会

ZOOM例会

「原点回帰そして挑戦」

~これ以上 重要な経営資源はない~

学びのポイント

  1. 激変の時代を生き抜く為に経営理念が必要である

  2. 理に適った念いとは

  3. 経験、体験から学ぶ

1月例会は、レクチャラーに株式会社 アン 代表取締役 築林 篤司氏をお招きし、「原点回帰そして挑戦」~経営理念!これ以上重要な経営資源はない~をテーマに「理念」について学ぶ勉強会を開催いたしました。

 

1月度例会スタート!!

 

コロナ禍、デジタル化の流れ、人口減少等激変の時代を迎えている。。

変化対応、マネジメント能力が試される。

しかし、変化対応だけだと存在価値を見失う可能性がある。

 

経営者の問題意識の高さは理想が高い、志が高い。

問題意識とは、現実があって理想がある。現実と理想の差が問題。

現状問題を感じていない、しょうがないと諦めがちな人は問題意識が芽生えない。

自分の事だけでも精一杯だが、自分の事だけでなく、社員さん、お客様等を考えると問題も大きくなる。

問題意識を高く持つと再確認

 

大切な事が2つある。

理想に対する念い・・・ 信念や執念。(木の高さ、想像力、推進力)

理に適った念い・・・苦しい時追い込まれた時、理から離れた行動や考え方をしやすい。

そんな時でも理にかなった考えを持つ。(根の深さ、気密性、忍耐)

 

美容業界の説明。美容院は全国24万件ある。信号機は21万本、コンビニエンスストアは5万5千件。

美容業界はオーバーストアな状況。

人間らしさを大事にしたいので人間の体の一部を店名につけている。

 

理想に対する念い

・5歳から両親の別居が始まる。

6畳1間の家。その時の経験が今の全てを作ってくれている。

母親は一生懸命働いてくれているけれど、寂しいし惨めだった過去。

父親に対する怒りや、周りに対する嫉妬心。

母を守りたい男気や育ててくれた感謝等、幼少の頃に人格が形成した。

早く楽にさせたい、早く儲けたい一心で20歳の頃に美容業界入った。

 

2店舗務めたが、技術を覚える為に働き、覚えると辞める方が多い。

経営者は社員さんを丁稚扱いし、自分は高級車に乗っている。

そんな業界に疑問視をした。

10年経つと地域の勢力図が変わる。

26歳で違う業界を創る。社員さんやお客様が幸せになる店を創ろうと独立する。

 

17年後に当時を振り返り文章にした。

2006年に経営理念が一つの冊子になって出来上がってきたその数か月後にその年に母親が亡くなった。

未だに創業の念いを見ると背筋が伸びる。

 

売上の壁が大きく、お客様が最低2名の時もあった。

スタッフが入ってこない。入ってきてもすぐ辞める。

諦めようかと毎日思ってた。しかしもう一人の自分が問いかける。

朝起きてもう一日頑張ろうと思う毎日。

この体験が、諦めない気持ちを鍛えていただいた貴重な体験。

頑張っているとチャンスが訪れる。

 

商品販売を推奨しているメーカーの社長から「お客様にとって良いものを勧めないannさんは水臭い」

言われる。

物を勧めるという事は、押し売りのような事だと思っていた。この言葉に疑問を抱いた。

しかし社長の言う事を信じてみようと行動した。

商品を買ってもらいたいという想いからお客様に美しくなってもらいたいと思うようになった。

当時は技術中心の世界。「美容室で手入れの説明を受けたのは初めて」とお客様から言われ、これか!!と思った。

 

ディズニーランドが有名になってきた時代。自社のスタッフが入っても楽しそうでない。すぐ辞めてしまう。

そんな時ディズニーランドのアルバイトを見ると楽しそうに働いている。

こんな美容室を創りたいと思った。

スタッフに言ってみるとスタッフに受け入れてもらえた。そしてビジョンが決まった。

 

2003年。7年から8年立ったが受賞できた。

理想を持って諦めずにやっていたらビジョンは達成する。成功体験を掴んだ。

理論理屈ではなく実体験で経験した。

 

売上が順調に伸びていたが2001年50名中20名が一挙に退職。

お客様と話すのが楽しくお客様とばかり話していた。

スタッフと話すと不満を聞かないといけないと思い、避けてしまっていた。

ハサミを置き。一人一人にスタッフと面談を始めた。

そして日創研の研修を受講した。

PSVの時に出会った言葉「積小為大」

その後研修で様々な気付きがあった。

今だけ金だけ自分だけに引っ張られる自分がいた。

 

理に敵った念いを持って実践すると共感してくれる人が増えてきた。

幹部が育ち、スタッフが付いてきてくれる。

虚栄心が出てしまう。正直になるべきである。勇気、思い遣りを持つ。

 

誰か一人が幸せになるのではなく、皆が幸せになる。これは絶対に外さないでおこうと思い考えた。

社員さんに共有する為に美しくて分かりやすい文章が必要。しかし魂が入っていないと伝わらない。

創業30周年を機に、自社でのオリジナルのビジョンを作成。

①人口減少していく中、競争激化が見込まれる。お客様から心からのありがとうを集めないといけない。

②デジタル化は大事です。基本はアナログを大事にしたい。人と人の関係を大事にして心からのありがとうを集める。

③コロナが明けても距離が離れて関係が薄くなりやすい。こころからのありがとうを言われる人間になりたいと考える。そうする事でお客様、スタッフも輝く。

 

理想に対する想い、理に敵った想い。

成長し続ける人財、お客様に貢献できる人財、チームを強化できる人財。

 

大人になると無邪気な心を持ちにくい。まだまだ理念に対して無邪気になれていない事に気づいた。

心のどこかに「無理じゃないかな」と考えている自分がいた。

 

心からのありがとうが集まるコミュニティを創る。

ディズニーという原点に戻ってお客様をシンデレラにする。

 

これがコアコンピタンス。こういう人財を一人でも多く育てたい。

 

テーマを基に数名のグループに分かれてディスカッション

私のグループでは「問題点に向き合う」というワードが多く飛び交いました。

問題点から逃げずに、「理に適った念い」を持って行動する。そうする事で、成功体験に繋がり、良い経験になるとの発表が印象に残りました。

 

 

 

諦観とは心理を明らかにするという意味。

今日できる事に最善を尽くす。後は天に決めてもらえばいい。

逆境の時は人事を尽くして天命を待つという事が大事。

経営理念塾で学んだ言葉

 

<質疑応答>

Q.

社員さんに共感してもらって、会社が理念に沿って理に適った経営をされるという所までいくのは簡単じゃないと改めて感じました。

めんどくさい事を避けて楽に成果を得ようとしていた自分に気づかれた時一人一人の面談をはじめられた時、どういう事を話されましたか?

A.

一人約1時間面談します。会話時間は5分ぐらいでした。

それまでほとんど話した事ないので、初めてのお見合いみたいでした。

共通の会話もなく脂汗が出てきました。

自分には無理かなと考えていた時に、妻から「会社が変わるよ」と言われ勇気づけられた。

始め1年目は冷や汗でしたが、継続する事で会話ができるようになりました。

 

 

築林講師、貴重なご講演ありがとうございました!